ミドリムシ

課長が子どもです。

課長はとても子どもなんです。少し慌ただしい日でものんびりネットサーフィンしてたりします。平和です。

で、私が席を少し外して自分のデスクに戻ると、プリントされた女の子のスマイル画像がぴらっと置いてます。なんだろこれ? と、???ってなってるところに空かさず寄ってきて、「これ、AKBの人気ある娘を合成した写真。」っと得意満面に言ってきます。はあ...となりつつ「合成したんですか?」と訊くと、「まさか、そこまで暇じゃないよ。ネットで載ってたんだ。」と。とことん平和です。

それで、先日私が仕事をしていたら、突然課長が「動かないでっ!」と大きな声を出したので、ピタッと止まりました。課内もシーンとしています。すると、課長は私の頭を指差し、楽しそうに「ミドリのムシがくっついてる!」って言います。私はミドリのムシくらいでは動じないので、「あっ、ホントですか? どの辺りですか?」っと、髪を払おうとすると、「動かないでっ!」と、またもやフリーズ命令。

私は、あー忙しいのになーって内心思いつつ、「えーと、なんですか?」と訊くと、「みんな、せっかくだから見にきて!」っと課内のひとを集めるというまさかの暴挙にでました。

課内のひとも仕方ないなーっという感じで、わらわら集まり、私の頭でうねうねしてるであろミドリのムシを観察してました。

私がミドリのムシをティッシュで包み、外に逃がして、戻ると、にんまりとしながら「頭から発生したんじゃないよね?」とおっしゃったので、私は「ひっそり育ててました」と言いました。

あれ、読み返してみたら、なんかパワハラっぽいっ! けど、とことん平和なだけなんです。そして、課長が(少したちの悪い)子どもなだけなんです。